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【質問】朝、起き上がれないほどの目まい

 30代後半の女性です。朝、目が覚めると目まいで起き上がれないときがあります。天井がぐるぐる回ることもあれば、船酔いのようにゆらゆら揺れる感覚のときもあります。内科を受診すると、症状の種類で原因が異なると聞きました。それぞれの症状の原因や治療法、予防法などを教えてください。

 せきね耳鼻咽喉科医院 関根和教 先生

 【答え】ストレスためず気分転換を

 目まいは症状により、ぐるぐる回る「回転性目まい」、ふらふらとふらつく「浮動性目まい」、頭がクラッとなる「失神性目まい」に大きく分けられます。ご質問には「天井がぐるぐる回ることもあれば、船酔いのようにゆらゆら揺れる感覚のときもある」とあり、回転性と浮動性が混在しているようです。

 回転性目まいは、片側の耳の内耳前庭(三半規管と耳石器)と、目まいの神経(内耳神経を構成する一つである前庭神経)の働きが何らかの疾患によって障害され、急激にバランスを崩して発症します。そのため、耳の異常が原因であることが多いといえます。

 脳の異常でも回転性目まいが起こることがあります。しかし、目まいが繰り返し起こっているほか、しびれや頭痛、まひなど目まい以外の症状がないことなどから、脳の異常が原因である可能性は低いと思われます。

 急激にバランスの崩れが強く起こったときに回転性目まいと感じるのに対し、回転性目まいの慢性期やバランスの崩れが軽度の場合に、浮動性目まいと感じることがあります。ご質問の方が感じている回転性目まいと浮動性目まいの原因は、こうしたケースではないでしょうか。

 また、ストレスや不安などの心因的要素、筋緊張、自律神経障害などが、目まいの症状に悪影響を及ぼすことがあります。このような要素が加わって、さらに症状を悪化させている可能性もあると思います。

 症状があるときの方が、異常所見を見つけやすいものです。目まいが起きているときに受診してもらうことが理想的ですが、現実的には症状が強いときは受診が難しいことも多いと思います。症状が落ち着いていても、頭を動かすなどして誘発することで異常所見を見つけられることもありますので、落ち着いてから受診しても構いません。

 ただ、あまりにも時間がたっていると異常所見がさらに認められなくなり、経過を踏まえた推測だけになってしまいます。早めの受診が望ましいといえます。

 目まいの治療方法は、その原因によって多岐にわたります。このため、治療の内容に関しては実際に診察をしてみないと、紙面上で全てを説明することは難しいと思います。

 一般的な対処法としては、目まいが起こったときには静かな所で横になり、楽な姿勢を取ってください。激しい頭痛や手足に力が入らない、ろれつが回らないなどの症状がなければ、目まいが軽くなるまで安静を保ちましょう。ただし、これらの症状がみられる場合は、できるだけ早く救急病院を受診してください。

 ある程度落ち着いたら寝込まずに、できるだけ動くようにした方が良いでしょう。また、不安な気持ちを抱くと悪化することがありますので、慌てず冷静に行動してください。

 目まいは確実に予防できるわけではありませんが、規則正しい食事と十分な睡眠を取るよう心掛け、ストレスをためないように適度な運動や趣味を楽しむなどして気分転換することをお勧めします。

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