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県民の皆さまへ

鼻血はこどもに多い症状で、4~6歳に最も頻度が高い。季節にも関係があって、6~8月の夏期に多い。これは鼻の粘膜に細菌感染を起こしやすいからといわれている。出血の部位は鼻の中央側の、入り口から5ミリの部位で血管が多く集まっていて、僅かな刺激で出血する。鼻血をよく出すこどもの爪は伸びていることが多い。一度鼻血を出すと、数日間は繰り返しやすい。こどもは痒みのため、鼻をいじり、出血を繰り返す。

止血処置は,

1. 鼻に綿球を入れ、鼻翼部を鼻中隔に向けて指で圧迫する。
また鼻根部をタオルで冷やす。
十分間じっと圧迫していればほとんど止血する。

2. オキシセル綿花(酸化セルロース)を挿入する。
鼻血を飲み込まないように,座位あるいは横向きにし、
口に回った血液は吐き出させる。

3. 出血した鼻に抗生物質を含むステロイド軟膏を
塗布するのも良い。

4. 血液の病気や特殊な病状で、止血が困難で
出血量の多い時は専門医に相談するのが良い。


 最後にしてはいけないことは、

1. 無理に頭を後ろに返らせ過ぎること。

2. あわてて首の後ろをたたくこと。

3. 鼻の中に不潔なちり紙などを詰め過ぎること。

4. すぐに頭を振ったり、動き回ったりすること。

5. 爪を伸ばしていること。

こどもの鼻血はあわてず、圧迫していれば殆ど止まる。

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