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 少子化時代が続いている。からだの発育よりも、心の問題が大きくなってきている。つまりこどもの健診も今までのような集団方式では身体発育が重視され、こどもの心に触れることは難しい。こどもの環境も以前とは変わってしまった。戸外で遊びの実体験をすることが減り、テレビ、ゲーム、塾が生活の中心となっている。

 少子化社会では母親がこどもをかまい過ぎ、これがこどもの自立を遅れさせて、アダルトチルドレンをつくることとなる。一方世の中が豊かになったため、欲しい物がすぐ手に入り、我慢をして待つことができないこどもが多くなり、ストレスに弱い子、きれやすい子が増えている。

 情報化社会はパソコン、ゲーム機器を発達させ、ゲームや機器の得意なこどもが大人に機器の扱いを教え、これが親や先生の立場や権威を崩しているとも言える。

 他人への思いやりは大切なことだが、兄弟が少なく、核家族の家庭では人と人との付き合いが減り、他人との接し方が下手になったと思われる。思いやりは人だけでなく、動物や植物にも愛情をそそぐよう、小さなこどもに教え、育てたいものだ。

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