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右目が違う方向を向く

 【質問】1歳の男の子がいる親です。最近、子どもが話すときに、左目は私に向いているのに、右目は少し違う方を向いていることに気付きました。眼科で診てもらったところ「斜視」ということでした。今のところ、手術は必要ないようですが、今後の生活で気を付けるべきことはありますか。また、治療するなら、どのような方法があるのか教えてください。
 
  徳島大大学院 眼科学分野 四宮加容 先生

 

 ずれが大きいなら手術も

 【答え】左右の視線がそろっていない状態を斜視といいます。視線が内側にずれる内斜視、外側にずれる外斜視、上または下にずれる上下斜視などがあります。

 斜視になると、両目で同時に一つのものを見ることができず、対象を立体的にとらえたり、遠近感を把握したりする両眼視機能が使えません。斜視の原因は、屈折異常(特に遠視による内斜視)、視力障害、眼球の異常、目を動かす筋肉の異常、脳や神経の異常などがあります。原因不明ということもよくあります。

 質問の男児は、眼科を受診して現時点での治療は不要とのことなので、時々視線が外側にずれる間歇性(かんけつせい)外斜視でしょうか。間歇性外斜視は、集中しているときは視線がそろいますが、眠いときや遠くをぼんやり見ているときなどに視線がずれやすくなります。

 今後は、斜視の程度や頻度を観察してください。視線のずれが大きくなったり、頻度が多くなったりするようなら、眼科を受診する際に伝えてください。

 1歳は、視力の発達にとって大事な時期です。斜視があると、弱視という視力の発達障害が起こる場合があります。視覚機能がほぼ完成する6歳ごろまでは、経過観察になることが多いので、眼科医の指示に従ってください。

 斜視の治療は、眼鏡や視能訓練のほか、白目(結膜)の奥の目を動かす筋肉「外眼筋」を手術する方法があります。

 例えば、外斜視には、外直筋後転術や内直筋短縮術を用います。外直筋後転術は、外直筋という目を外側に向ける筋肉を付け根から切って数ミリ後ろに縫い付けます。これにより、目が外側に向く力を弱めます。内直筋短縮術は、目を内側に向ける内直筋を短く切って縫い付け、内側に向ける力を強くします。

 内斜視の場合は、これと反対の内直筋後転術や外直筋短縮術を用います。子どもの場合は、全身麻酔で行います。

 手術を受ける場合、斜視のタイプや程度、本人と保護者の希望によって時期を決めます。間歇性外斜視の人は、斜視の角度が正確に測定できる5~6歳に手術することが多いです。

20170408

 

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