徳島県医師会 トップページへ

  • 文字サイズ標準
  • 文字サイズ拡大
文字サイズ変更について
県民の皆さまへ

【質問】 胃など内蔵に原因があるのでは

 19歳の学生です。1年ぐらい前から、急に家族から「息がくさい」と言われ出しました。最初は全然気にしてなかったのですが、だんだん気になり、今では常にガムをかんでいます。食事を減らしていたのが原因かと思い、食事の量を多くしたりしています。歯は毎食後、きちんと磨いています。たぶん胃など内臓が悪いのだと思うのですが、解決法を教えてください。このままでは不安でたまりません。



【答え】 口臭 -まず歯科医で診察を-

浦上内科・胃腸クリニック 院長 浦上 慶仁(徳島市北沖洲2丁目)

 口臭は、歯、歯肉など口の中の病変▽鼻、のどなどの耳鼻科疾患▽食道、胃、小腸などの通過障害による食物の停滞-に伴い、発症することが多いといえます。

 また、肺疾患(気管支拡張症、肺膿瘍=のうよう)や肝臓病(肝不全)、腎臓病(尿毒症)、さらに重症の糖尿病といった全身性疾患でも、それぞれ特徴のある口臭を認めることがあります。

 質問によると、ふだんの状態は良好な方と思われますので、歯科や耳鼻科、胃腸科の領域に原因があり、口臭をきたす病気について述べてみたいと思います。

 まず、口の中に原因のある疾患を確認するため、歯科医で虫歯、歯肉炎、歯槽膿漏などの有無をチェックしてください。鼻詰まりや鼻漏などを伴う場合は蓄膿症などによる口臭も考えられますので、耳鼻科の先生の診察も受けてください。

 胃のもたれ感、げっぷ、胃液が食道にこみあげてくる逆流症などがある場合は、慢性の胃炎や胃・十二指腸かいよう、食道憩室症などの胃腸病に原因があることも考えられます。胃のエックス線検査か内視鏡検査を受けて、原因をはっきりさせる必要があるでしょう。

 口臭の原因となる疾患が確認された場合は、それぞれの専門医の指導による適切な治療を受けてください。

 胃炎や胃・十二指腸かいようの原因の90%以上が、胃内に感染しているヘリコバクター・ピロリ菌により生じることが、最近、明らかになってきました。

 この細菌を取り除くと、胃炎や胃・十二指腸かいようは治癒しますが、同時に口臭も改善された方がいました。これは除菌に使用する抗菌剤により、口の中の細菌も殺菌され、その結果、口臭が消失したと考えられます。

 明らかな原因がないにもかかわらず、本人が口臭を気にする症例では、口臭がほとんどないのに強くにおいにこだわる自己臭症(口臭神経症)もみられます。

 家族に口臭を指摘されたとのことですが、もう一度、複数の家人や友人などに、本当に気になるにおいがあるかどうか、確認してもらうことも大切と思われます。

徳島新聞1999年5月2日号より転載

  • 感染症について
  • 研修医募集のお知らせ
  • 広報出版物
  • 東日本大震災に関する情報
  • 徳島県医師会は混合診療解禁に反対です
  • 徳島県医師会公益通報窓口について
  • 健康事業所宣言をし、認定を受けました。
© TOKUSHIMA MEDICAL ASSOCIATION.