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徳島大学病院形成外科・美容外科 清家卓也外来医長

 【答え】学童期以降に治療も

 通常の蒙古斑は、生後1週から1カ月までに青いあざがお尻や腰に見られるもので、皮膚の真皮といわれる部分に色素細胞が増殖する真皮メラノサイトーシスの一つです。

 日本人のほぼ100%に見られ、青あざは次第に増大します。2歳時に最も大きくなり、色調は1歳時に最も濃くなります。ただ、その多くは学童期までに自然消退します。

 一方、お尻や腰以外に生じる蒙古斑は通常のものとは区別するため、異所性蒙古斑といわれています。病態としては蒙古斑と同じで、大半は学童期までに消退することが多いのですが、色調が濃い場合には完全消退が見られないこともあります。

 ご質問のお子さんは2歳ということですので、10歳ぐらいまでに消退する可能性が高いですが、その後もあざが残存する場合には、最終的に完全消退しないことがあります。

 異所性蒙古斑を治療する場合は、レーザーによって行います。一口にレーザー治療といっても、あざの種類によって使うレーザーの種類が異なります。異所性蒙古斑に効果があるのは、主にQスイッチルビー、YAGレーザー、アレキサンドライトレーザーの三つです。

 レーザーの違いにより、その治療経過に多少の違いが見られます。総じて異所性蒙古斑ではレーザー治療の効果は良好ですが、色素沈着や色素脱出を来すこともあります。また、皮膚が薄い幼少時の方が治療効果も高く、治療開始年齢が早いほど少ない治療回数で良好な効果が得られます。

 先に述べましたが、異所性蒙古斑は通常の蒙古斑よりも残存する可能性が高いため、青色が濃い場合や目立つ部分にある場合にはレーザー治療が適応となります。レーザー治療では、痛みを伴うために麻酔のテープやクリームを用いたり、全身麻酔下で治療を行ったりすることがあります。

 上述したようにレーザー照射後には、炎症後の色素沈着を起こすことがあるため、レーザー治療中は、露出部に日焼け止めを塗り、強い直射日光を避けて、日焼けの予防に努めることが必要となります。

 また、異所性蒙古斑と同様の真皮メラノサイトーシスとして、太田母斑、青色母斑があります。太田母斑は、顔面の片側の多くに生じる褐色、青色、黒色の色素斑です。アジア人の女性に多く、年齢とともに濃くなる傾向があり、自然消退しません。

 ご質問の「腰から上にある青あざ」が、顔にある太田母斑を指しているのならば、自然に消えることはないということになります。しかし、前述のレーザー治療のうち、特にQスイッチルビーあるいはアレキサンドライトレーザーがよく反応し、治療によって原則的に完全除去することができます。

 一方、青色母斑は、より濃い青色斑として現れ、真皮メラノサイトの細胞が塊をつくって増殖しています。さらに、残念ながらレーザー治療は有効ではないことが多く、最終的に手術による切除が必要な場合が多いです。

 以上のように、一口に青あざといっても、その中にも種類があるため、レーザー治療を行っている形成外科、皮膚科の専門医とよく相談することが重要です。

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