うんちについての相談は多い。特に赤ちゃんのうんちは個人差、性状のバリエーションが大きく、回数、色調などが栄養法や、月齢によっても変化する。今回は正常と思われるる「うんち」についてまとめてみよう。
1. うんちの回数や硬さ
新生児期ではほ乳の回数と同じ回数程度の排便がある。生後1~2カ月くらいになると、次第に少なくなり、1日1~3回前後から数日に1回程度の場合もある。生後5カ月ごろに離乳食が始まると、再び回数が増え2~3回となる。しかし、個人差が大きく1日4回以上の子もいるし、1日1回とか数日に1回の子も少なからずいる。何日も便が出ないから便秘症というわけでもない。
2. うんちの色
赤ちゃんの便は黄色や橙色と思っている人が多いようだが、実際には茶色、モスグリーン、黄色とグリーンが混じっているなど、様々である。また完全母乳栄養では橙色、混合栄養や人工栄養では緑色、グレーがかった色にもなり、栄養法によっても異なる。便に少量の粘液や白い粒々が混じることがあるが、元気で食欲があり、一般状態のよいときは全く心配はない。