最近の総務庁の調査によると、ファミコンの普及率は目覚ましいものがあり、何千万台が家庭に入っている。こどもにコンピューターゲームを続けていると、どうなるかと聞くと、目がチラチラする。目がかすむ。頭がぼうっとする。頭が重くなる。頭が痛い。肩が凝る。手がしびれる。などの症状を訴える。これらの症状とアニメによる意識障害を併せてアニメ・ファミコン症候群と名付けてみた。まずコンピューターゲームの健康への影響としては視覚機能への影響、筋骨格系への影響、精神神経系への影響にわけられる。これらへの障害防止のためには
1.ゲームを連続して行わない。30~60分以内に限る。
2.部屋の明るさは暗すぎず、明るすぎず、光反射の少ない環境で、画面との距離は約50cm離す。
3.画面に対するこどもの姿勢に十分注意し、寝ころんでやったり、手を空間に浮かして遊ぶようなことはよくない。
テレビゲームとてんかんについては1981年にスペースインベーダーてんかんとして初めて報告され、その後も時々マスコミを賑わしている。今回のポケットモンスターのアニメ画面にしても、反射てんかんの一つと考えられ、光およびそれらが多数重なる図形や、精神的な緊
張、驚きなどの感情の変化、眼球運動、手の運動、意志の決定や高次の精神活動など、多くの誘発因子が関与している。現在の生活からこれらの機器をなくすることは不可能である。従っテレビやファミコンから離れてこどもと一緒に遊べる家庭環境の構築が望まれる。
県民の皆さまへ
アニメ・ファミコン症候群
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