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県民の皆さまへ

徳島県小児科医会 日浦恭一

 子ども連れの旅行は大変ですが、日常生活と異なることを経験することで親子にとって、とても楽しい思い出となります。子ども連れの旅行では交通手段の選択が問題です。



 交通手段としては車、バス、列車、新幹線や飛行機が考えられます。公共交通手段であればどれでも老人から乳幼児まですべての人が安全に使用できるように運行されています。交通手段の選択に当たっては親子にとって最も負担が少なく安全に移動できるものを選択します。選択の根拠としては普段から使い慣れた交通手段を選ぶことが大切です。

 日常の外出に最も使用されるは車です。車で問題になるのはシートベルトやチャイルドシートです。すべての車に乗る人にはシートベルトが義務付けられています。乳幼児でもチャイルドシートが義務付けられています。乳児ではシートベルトで完全に固定されていますから寝返りも打てません。かなり窮屈な姿勢での長時間ドライブは大きな負担になります。こまめに休息を取りながらドライブしましょう。

 車はその空間が比較的狭く季節によっては直射日光などの環境の影響を直接受けることになります。エアコンの吹き出し口からの風を直接受けることもあります。道路の渋滞もありますから、狭い室内で長時間の走行では運転者だけでなく同乗している子どもたちのストレスも溜まります。無理のないスケジュールで十分準備をした上でドライブに出かけるようにしたいものです。

徳島新聞2011年12月21日掲載

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