ぎょう虫症は小児の寄生虫病のうちでも最も多い。集団で検査し、駆虫すると効果があるので、保育所や学校で検査がある。
感染経路と予防
感染者の大部分は無症状だが、かゆみのために過敏、不機嫌となり、不眠、発育不良などの症状がみられることがある。また、まれに虫垂炎や外陰膣炎、子宮付属器炎、腹膜炎などの原因になることもあるので治療が必要である。ぎょう虫をもっている人の肛門周囲に産卵された寄生虫卵が下着や衣服、寝具に付着し、直接あるいは散布されて「ほこり」といっしょに口の中に入る。床の上に落ちた虫卵が手指などについて口に入ることもある。ぎょう虫を予防するためには自分たちの周りを先ず清潔に。
治療とその後の検査
駆虫剤のコンバントリンを服用、一回の服用で90%以上の人に効果があるが、一部残ることも考えて約一週間間隔で二回飲んだ方が良い。駆除は家族全員がそろって行い、同時に家の中にある虫卵を排除するために予防の対処をすると効果的である。そして内服後約二週間をおいて確認のために再検査を受けよう。
県民の皆さまへ
ぎょう虫症の連絡があった時
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