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7歳娘が夕食時に発熱

 【質問】小学校2年生(7歳)の娘は、たまに夕食時に発熱します。食欲がなく、ぐったりするので、入浴せず体をふいて寝させています。就寝後、熱を測ると39度。朝には平熱に下がり、朝食を普段通り食べるので、病院を受診していません。原因は何ですか。熱が下がっても、病院を受診させたほうがいいですか。

  末広ひなたクリニック   松岡優 先生

 

 原因を究明して対処を

 【答え】子どもの体温は容易に上がったり下がったりします。発熱の多くは、風邪などウイルス感染で起き、人の持つ防御能力で自然に治癒することが多いです。

 高熱になると、脳に障害が起きるのではないかと心配する保護者もいます。40度以下なら熱で脳に障害が起きることはありません。

 大切なのは発熱に伴う症状。観察ポイントは機嫌、食欲、尿量、咳(せき)、喘鳴(ぜんめい)、下痢などです。

 夕食時の発熱は、感染症、アレルギー、膠原(こうげん)病、自律神経、心理的原因、うつ熱などが考えられます。頻度が高く、可能性が高いのは感染症、自律神経の不安定、そしてアレルギー。診断はどこの小児科でもできます。

 感染症は朝には解熱し、夕方や夜になると発熱することがあります。熱以外に咳や鼻汁、下痢などの症状がない場合、尿路感染症も疑われます。尿検査や腹部超音波検査で分かります。

 アレルギーは目、鼻、皮膚、気管支の炎症が多いです。中には原因の分かりにくい覆面型もあります。自律神経失調症を伴う子もいます。膠原病は7歳の年齢では可能性は非常に低いです。

 うつ熱の特徴は乳児に多いこと。環境温度や衣服などで改善します。熱中症は外での活動がない日は解熱しています。生活を見直しましょう。

 心理的原因は7歳でもありえますが、可能性は低いと思います。思い当たることがあれば、対処すれば治ります。

 水分は通常の1~2割増しで摂取しましょう。唇や舌の乾き、尿の出方で脱水かどうかが分かります。入浴はOKです。お尻だけ洗うか、2、3分のシャワーがいいでしょう。入浴方法と後のケアが大切です。

 寝汗が多い時には、もう一度、寝間着を着替えさせましょう。高熱時は氷枕や水枕で額を冷やすと気持ちがいいはず。そばにいて額のタオルを変えるのは愛情が伝わります。しかし、これでは十分に熱が下がりません。首や脇や股の動脈の上を冷やすのが効果的です。

 原則は熱があっても、本人が元気で食欲があれば、解熱剤は使いません。病状を分かりにくくするからです。発熱は生体の防御反応。防衛力を奮い立たせる面があります。

 一方、解熱剤には鎮痛作用もあります。発熱に伴う頭痛やのどの痛み、耳の痛みなどがあれば、解熱剤を使用しても構いません。原因究明と治療が大切です。病院を受診してください。

20170930

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