糖尿病の治療には多くの職種が長期的に関わり、生活習慣の改善を含めた介入が必要です。この中でも、糖尿病専門医等(二次医療機関)とかかりつけ医(一次医療機関)の連携が特に必要です。
そこで、患者情報のやりとりを円滑に進めるため、糖尿病地域連携パスを作成しました。ご不明な点などございましたら、下記までご連絡ください。
連絡先:徳島県医師会 生活習慣病予防対策委員会 糖尿病対策班
事務局(藤原・山口・久木) TEL:088-622-0264 / FAX:088-623-5679
1. 糖尿病地域連携パス(医療機関相互用)の使用方法
1) 「一次医療機関(かかりつけ医)→二次医療機関紹介状」(様式1)の使い方
(1) 以下のような目的で、患者をご紹介ください。
- 教育目的
- 血糖コントロール不良例(HbA1c8%以上が3ヶ月以上続くなど)
- インスリン導入の困難な症例
- 慢性合併症精査加療、腎症stage3以上、網膜症、神経障害、大血管症など
- 急性代謝失調
- 歯科診療(歯周病など)
- その他主治医が必要と考える症例
※なお、照会基準については「糖尿病治療ガイド」をご参照ください。
(2) 入院治療の必要性、以後の連携パスの使用などにつき、チェックをお願いします。
特にご記入のない場合以外は、全例一次医療機関(かかりつけ医)に逆紹介させていただきます。
2) 「二次医療機関→一次医療機関(かかりつけ医)紹介状」(様式2)の使い方
二次医療機関の施設での加療がひと段落した段階で、患者が受信を継続するよう、原則的に一次医療機関(かかりつけ医)に逆紹介をお願いします。
治療内容など所定の欄に記載をお願いします。
その際、連携治療を必要とする症例には、次回再診予約日を記載してください。
3) 「糖尿病地域連携パス」(様式3)の使い方
(1) 指示カロリー、運動量、糖尿病発症時期、併発症などは二次医療機関医師で記入し、一次医療機関(かかりつけ医)に郵送、もしくは患者さんからかかりつけ医に手渡すようご指示ください。
(2) 治療目的についても、専門医がご記入ください。
(3) 各診療時の血糖値などを記載してください。この欄は一次医療機関(かかりつけ医)と、二次医療機関医師が検査情報を共有するための欄です。測定項目については、全部を施行いただかなくても結構です。ただ月一回程度の体重、血圧、血糖値、HbA1c、尿検査はお願いします。
(4) 食事、運動は指示内容を確認してください。確認したらチェックをしてください。この欄は、患者が指示カロリーを全く覚えていないことがよくありますので、記憶にとどめていただくだけでも効果があるのではと考えて、設けました。
(5) その他の内容で指導いただいたときは、空欄に簡単にご記入ください。この欄で書ききれない場合は、下の「その他通信欄」にご記入ください。
(6) 合併症の欄は二次医療機関医師がご記入ください。次回の受信目安などもお願いします。
(7) 最後に診療いただいた先生のお名前をご署名ください。
4) パスを使ってみての感想をお願いします
この糖尿病地域連携パスは、皆様にご使用していただきながら、より使いやすいものに修正していく予定にしています。ぜひとも、パスを使ってみての感想を事務局までお寄せください。
(参考)紹介基準(日本糖尿病学会編2008~2009糖尿病治療ガイド P78)
書式ダウンロード
様式1 一次医療機関(かかりつけ医)→二次医療機関紹介状 | Excel形式 | PDF形式 |
様式2 二次医療機関→一次医療機関(かかりつけ医)紹介状 | Excel形式 | PDF形式 |
様式3 糖尿病地域連携パス | Excel形式 | PDF形式 |
歯科連携パス(内科→歯科) | PDF形式 | |
歯科連携パス(歯科→内科) | PDF形式 |
※歯科用連携パスは複写式になっています。ご必要な方は徳島県医師会事務局までお問合せください。