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- カテゴリ: 小児科相談
徳島県小児科医会 日浦恭一
日本のポリオは1950年代に大流行して多い年には5,000人以上の患者が発生していましたが、生ワクチンが導入された後には著しく患者数が減少しています。1980年に最後の野生株ポリオの患者が1名発生してからは野生のポリオは発生していません。
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徳島県小児科医会 日浦恭一
麻疹ワクチンは2回接種が原則です。麻疹に自然に罹患すると終生免疫が出来ると考えられていましたが、その後麻疹に接触する機会がなければ出来た抗体は低下します。ワクチンで獲得した抗体も追加接種がなければ時間とともに低下します。またワクチン接種者の中には抗体が出来ない人が2~3%あります。つまりワクチン接種しても抗体が出来なかった場合や一度獲得した抗体が低下した場合がありますから麻疹ワクチンは2回接種する必要があるのです。
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徳島県小児科医会 日浦恭一
麻疹が排除されたかどうかを判定するには麻疹の発生数を正確に把握する必要があります。そこで2008年1月から麻疹発生数の全数届出が義務付けられました。麻疹排除の基準は、麻疹の発生数が人口100万人当たり1人を切ることとされます。
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徳島県小児科医会 日浦恭一
麻疹はワクチンの普及でその発生数が減少して小児科医でも典型的な麻疹を診察する機会はほとんど無くなりました。しかし世界中で麻疹はまだ完全に撲滅された訳ではありません。WHOは天然痘、ポリオに次いで世界中から麻疹を撲滅する計画を立てています。日本では2012年までに麻疹を排除することを目標に計画が実行されていますが、今年がその目標の最終年です。