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徳島県小児科医会 日浦恭一

 溶連菌感染症の中で咽頭炎や扁桃炎に特有の発疹を伴うものを猩紅熱(しょうこうねつ)と言います。主な症状には発熱、咽頭痛、苺舌、全身の発疹などが見られます。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 小児科の外来では発疹が見られる疾患をたくさん経験します。先月はウイルスが原因で発疹が出る疾患についてお話しをしましたが、今月はそれ以外の原因で発疹が出る疾患について考えてみました。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 発疹を示すウイルス疾患の中で水疱が見られるものには単純疱疹(ヘルペス)、水痘・帯状疱疹と手足口病があります。いずれも子どもの感染症として大切な疾患です。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 発疹に発熱をともなう場合に最も多い原因疾患はウイルス感染症です。ウィルス感染症はそれぞれの特徴を持っていますが、すべてのウイルス感染症を一目見ただけで診断することは不可能です。診断には発疹の形態や出現部位、発熱や他の症状との関連など様々な情報が必要です。


徳島県小児科医会 日浦恭一

 小児科の外来には皮膚に発疹の見られる子どもたちが大勢来ます。発疹には原因疾患がたくさんありますから、診断や取り扱いに悩むことがあります。発疹に発熱をともなう場合にはウイルス感染による疾患が最も疑われますが、その他にも細菌感染、川崎病、膠原病(こうげんびょう)、悪性腫瘍など多くの原因疾患を考えておく必要があります。


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